オパール / 蛋白石 Opal
名前 オパール / 蛋白石 Opal
分類 珪酸鉱物
グループ 胆礬グループ
化学組成 SiO2・nH2O
結晶系 非晶質
硬度 5 - 6
比重 1.9 - 2.2
屈折率 1.37-1.47(水の量によって異なる)
白、無色、赤、黄色、緑、青、紫、グレー、黒、虹色などの遊色を示す
光沢 ガラス光沢から樹脂光沢
劈開 なし
断口 貝殻状
条痕
 オパールはローマ時代やアステカ文明などでも宝石として使用されており、古代よりポピュラーな宝石でした。また、非常におもしろい構造を持っています。とても日本人に好まれる宝石で最大の産地であるオーストリアではその7割が日本に輸出されています。
 オパールは堆積岩や火成岩の隙間を充填したり、堆積岩中の樹幹や昆虫や動物の死骸を交代したり、温泉の沈殿物などいろいろな産状があり、世界中各地に分布していますが、宝石の産地となるとボルダーオパールやブラックオパールで有名なオーストラリアやファイヤーオパールで有名なメキシコ産やブラジルに限られてきます。十月の誕生石としても有名です。
 オパールの組成は珪酸SiO2と水の変化量で決まります。通常は10%から5%の水を含んでいます。これらの割合は生成されるときの基岩の温度によります。結晶構造(原子の規則的な配置)は全然ないのですが、オパールは にもかかわらず構造をもっています。これは。シリコンと酸素のランダムなつながりが小さい球になっています。(オパールは非晶質のものもありますが多くは潜晶質です)球の大きさは不規則でこれらが集合しても規則正しく並ぶことはありません。並びには空間ができる場合があります。これが光を分解しきれいな色や非常に貴重な遊色を作ります。これは宝石として利用されます。
 玉滴石(Hyalite)はガラスのような透明でぶどう状をしたオパールです。オパールは普通の扱いをする場合は問題ありませんが、展示のために強い照明などを長時間あてると水分が抜けて色が変化したり細かいヒビが入る場合があります。乾燥が厳しい場所では近くに水を入れた容器を置いておくと防ぐことができます。

商品番号 OPL030
標 本 名 ファイヤーオパール <オーストラリア>
産  地 Coober Pedy, Central North, South Australia, Australia
サ イ ズ

22x10x9mm

価  格 6,800
説  明 きれいな虹色の遊色が見られます。

商品番号 OPL027
標 本 名 オパール <オーストラリア>
産  地 Lightning Ridge, Finch Co., New South Wales, Australia
サ イ ズ 6x4x1mm / 0.05ct
価  格 ¥2,400
説  明   美しい遊色がみられるカボションのオパールです。

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