オリビン かんらん石 ペリドット(宝石名)  Olivine
名前 オリビン/かんらん石/ペリドット(宝石名) Olivine Peridot
分類 珪酸塩鉱物(ネソ)
グループ 橄欖石グループ
化学組成 (Mg,Fe,Mn)2SiO4
結晶系 斜方晶系
硬度 6.5 - 7
比重 3.2(forsterite) - 4.3(fayalite)
屈折率 1.64 - 1.70
エメラルドグリーンから黄緑色、緑から黒、無色
光沢 ガラス光沢
劈開 不完全
断口 貝殻状
条痕
オリビンは独立種ではなくフォルステライト(苦土かんらん石/マグネシュウムかんらん石/Mg2SiO4)、ファヤライト(鉄かんらん石/Fe2SiO4)、テフォロイト(マンガンかんらん石/Mn2SiO4)のグループ名です。しかし通常宝石名でペリドットやイブニング・エメラルドと呼ばれる鉱物はフォルステライトで残りの2つは産出が少ない鉱物です。ペリドットは紀元前に紅海のセント・ジョン島(当時はトパゾン島/エジプト)で発見され古くから宝石として利用されていました。マグネシウムとケイ素を主成分とする鉱物で微量に含まれているニッケルがきれいなグリーン色を発色させます。宝石名でペリドットと呼ばれる鉱物名はフォルステライト1種類のみで8月の誕生石にもなっています。宝石として利用されるペリドットは含まれる鉄が15%未満でさらによい物は微量のニッケルとクロミウムを含んでいます。かんらん石は高い融点を持っており、苦鉄質のマグマから結晶させる最初の鉱物で溶鉱炉等にも利用されています。
<余談>北海道の日高では産業用に良質の橄欖岩が採掘されています。橄欖岩は主にオリビンからなる岩石で、以前、日高のアポイ岳キャンプ場で地面敷かれていた砂利に5ミリ程度の緑色のきれいな鉱物が沢山入っているのに気づきました。ウバロバイトに似た色彩の濃い色のとてもきれいなペリドットです。数年前ですので今でもあると思います。


商品番号

OLV034

標 本 名 ペリドット <パキスタン>
産  地 Suppat, Naran-Kagan Valley, Kohistan, North-West Frontier Prov., Pakistan
サ イ ズ 25x16x11mm / 4.8g
価  格 ¥9,800
説  明 透明感のあるきれいなグリーン色のペリドットです。