名前 | オブシディアン(黒曜石) / Obsidian |
分類 | |
グループ | |
化学組成 | |
結晶系 | |
硬度 | |
比重 | |
屈折率 | |
色 | 黒、青、緑、黄色、ゴールド、赤、虹色 |
光沢 | ガラス光沢 |
劈開 | なし |
断口 | 貝殻状 |
条痕 | 白 |
オブシディアンは流動性のある長石質な溶岩が急速に冷えて結晶成長のための十分な時間がない時に作られる火山ガラス(自然ガラス)です。純粋なものは無色透明ですが、微晶や火山ガスの気泡、微細な斑晶をふくみます。和名の黒曜石は黒または濃い色のオブシディアンをいいますが、実際にはいろいろな色があり、赤鉄鉱や酸化鉄を含むと赤や褐色のオブシディアンになり、さまざまな長石の種類により青、緑、紫、ブロンズ色になります。メキシコ産などのレインボーオブシディアンは変質した長石や雲母の微視的な結晶の混入によるものです。白い斑点のあるスノーフレーク・オブシディアンは石英の仮晶であるクリストバライトで、アリゾナの丸い黒のオブシディアンはアパッチ・ティア(アパッチの涙)とも呼ばれています。 ●北海道・白滝の黒曜石 世界第一級の黒曜石産地「白滝」は、質がよく大きな塊が豊富に産出します。中心的な産地は白滝市街地から北北西に位置する標高1147mの赤石山で山頂部には黒曜石の大規模な岩帯が露頭しています。また、この周辺にも多くの黒曜石の露頭があるのが確認されていますが、林道以外にこの山に足を踏み入れることが、地形的にもまたヒグマの生息地などで大変危険でほとんど調査が行われていません。 赤石山だけではなく、白滝を流れる湧別川でも川に流れ出た黒曜石を採集することができます。以前は、オホーツク海の河口まで大きな塊が取れたそうですが、今でも、川原を歩くと、おにぎりサイズぐらいのものは見つけることができます。また、川原を掘ると大きな黒曜石を見つけることができます。大雨などの後が多く出でるそうです。 白滝には旧石器時代の大規模な「白滝遺跡群」があります。まだ一部しか調査が行われていませんが、この遺跡には多くの石器工場があり当時から盛んに黒曜石を利用した石器が作られていたようです。白滝の黒曜石は本州やシベリアからも、それを利用した石器はサハリンからも見つかっており、広く交易が行われていました。 白滝の黒曜石は、黒又は花十勝とよばれる赤で、そのほかに層状や球顆条のクリストバライトを含むもの、マグマ中のガスが抜け蜂の巣状の穴のあるものなどがあります。 |
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